生きていて良かったな…

その日の夜は、息子にそう声をかけて寝た。

ようやく気持ちが落ち着いてきたので先日の出来事を記す

あとで こんなこともあったなぁ と笑えるように。

息子と河原に遊びに行った。

水が結構冷たく、体が冷えてきたので

しばらく日向で 温まっていよう、とその場に座っていた。

そんなのお構いなしに

息子は ずんずん先に行ってしまい、姿が見えなくなる。

…やな予感がする。

目を放した隙に 溺れた、なんていったら洒落にならない。

監督不行き届き なんていうもんではないし。

よいしょ と腰を上げる

息子の後を追いかけて、上流に行くと、飛び跳ねている。

うおー!足がつかねえ! とかいいながら 泳いでいた。

なにやってんだか… ほっとしたのもつかの間

「たすけてー!」

はぁ? と思ってみると 流されながら 沈んでいく息子。

まずい!

あたりを見回す。棒やロープの類はない。

どうする?  思わず飛び込んだ。

腕をつかんだ?
しがみついた?
沈んでいく!!

なんだかわからんが、とにかく手足をかきまくる

目の前は真っ白

見えるのは大量の泡 泡 泡

前も後ろも どっちをむいてんだか

岸にむかっているのか 離れていくのか

短い時間だったのだろうが、訳がわからない

足がつき、右脇に息子をかかえ ザバザバと岸に上がる

はいていたサンダルも 流れていってしまった

しこたま水を飲んだが

とりあえず二人とも生きてる。

「なにやってんだよ!馬鹿たれが!」

足が がくがく震えている

ゲホゲホとむせ返りながら

「大丈夫か?」なんてやさしい言葉はでなかった

自慢じゃないが

決して泳ぎが達者なほうではない。

もちろん 海や川で、足がつかないところでは 泳いだことはない

まして人が溺れるところも

自分が溺れることも

初めてだった

へたすりゃ二人とも死んでいたかも。

一息ついて 二人顔を見合わせ 「帰るか?」と

帰宅して

妻に今日のことを話すと

口を開けたまま言葉が出なかった

ちょっとショックが大きかったか。

今回は

運が良かった それに尽きる。

それとも…

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